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ネイティブスピーカーも知らない!英語のヒ・ミ・ツ

ネイティブスピーカーも知らない!英語のヒ・ミ・ツ

歌を歌おう

またもしばし自分語り失礼。
私自身、自分が会話ができるようになった「下地」は、「歌を覚えたこと」だと思っている。もちろん歌「だけ」で会話ができるようになったわけではないが、いつもしつこく主張しているように、リズムになじんでいた分、本気で学習し始めてからも覚えるのが速かったのだと思う。
ご存じの方はご存じと思うが、私は今は「歌手」でもあり、歌になじんでいるのは当然と思われるかもしれないが、自分が歌手になるなどとは30歳すぎてもまだ全然思っていなかった。カラオケが巷に出回りだした初期の頃、大学生から社会人になりたてだったが(歳がばれる)カラオケボックスなどはなく、人々が歌って楽しむのは「カラオケスナック」であり、歌が好きとは言っても人前で歌うなど恥ずかしかった私は、もっぱら聞いているだけだった。たまに歌うが、音痴ではないが全然発声がなってなく、お世辞にも上手いとはいえない状態。その後ひょんなことから(サンバチームに加入してから)歌って楽しむ機会が増え、いつのまにやら人前で歌うようになり、そのうちギャラを頂くようになったのだが、それは英会話講師になった後の話である。
つまり何が言いたいかというと、英語の歌を好きで歌っていたのは、あくまで自分一人でこっそり、レコード(当時CDなんてなかった)に合わせて、のことであって、今「歌手」であることとはなんの関係もないということである(もちろんそれがこちらでも「下地」になっているわけだが)。だから「私は歌手じゃないもん」「ウタうまくないし」という方だって、歌での英語学習は十分にできるはずだ。

ま、それはともかく。
私がとりわけ好きで歌っていたのはミュージカル「ウェストサイドストーリー」からのナンバーで、スペイン語なまりの巻き舌のRが耳に心地よく、それを真似て歌っていた、とは以前も書いた。対訳が書いてあったので、意味もある程度は分かったし、そのおかげで覚えた構文もあった。
最近、ものすごく久しぶりにウェストサイドストーリーのCDを改めて買って聞いてみたが、以前よりもっと歌の意味がストレートに頭に入ってくることにちょっと驚き、感激した。以前は、理屈を通して「翻訳」してやっと理解していたものが、今は英語そのままの形で分かるようになっている。
ある意味でアタリマエなのだが、そもそも「英語なんてしゃべれなかった」私は今更ながらにそういうことに感激する。帰国子女で、いつのまにかしゃべれるようになっていたわけではないだけに、できるようになった喜びというのを未だに感じていられる。
いま英会話を勉強している皆さんも、その喜びを目指して楽しみにしていたらいいと思う。人間にとって本当の喜びとは、「持っていること」ではなくて「手に入れること」だと思う。「最高の状態にあること」ではなくて、「そこを目指して日々進んでいくこと」こそが幸福なのだと思う。英語が「まだ」しゃべれない皆さんは幸いである、進歩する喜びを得られるであろう!…って、キリストみたいですね。

さて、だからこそまず「お気に入りの1曲」を持つことをお勧めする。折に触れてその曲を口ずさんでいて、それから何年かして忘れた頃にまた聞いてみる。以前よりもっとその曲が分かるようになっている自分に気づくと思う。ヨロコビである。
最近ではカラオケボックスでも驚くほど多くの英語の曲が用意されている。昔はほとんどなかったのに…。私はちょっと空き時間があると時々ひとりで利用しに行く。皆さんも、試しにやってみたらいかがだろうか。ひとりでこっそり英語の歌を練習して、いざとなったら人前で披露してみてもいいし。
「ひとりでカラオケボックス? え~、みじめ~。かっこわるい~」
なんぞと言う人もいるが、固定観念にとらわれるなかれ。「私的練習スタジオ」としてこんないいものはない。料金も安いし。(ただし防火設備や避難経路は確認してから、ね!)

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